実際の活用方法

1)検査結果、報告書を貼る

  心電図だけは縮小せずにコピーをそのまま貼って下さい。心電図の正常範囲はとても広く、以前の心電図と比較することでしか新たな異常だと分からないことも よくあります。患者さんが心電図を理解する必要はないと思いますが、自分の心臓の様子を反映する大切な資料ですから必ずもらうようにしてください。

 心臓・腹部超音波や胃内視鏡、大腸内視鏡などの検査では間違いなく検査報告書が作られます。そのコピーを持っているだけで自分の体の説明書になります。汚い字で殴り書きしてあるような報告書も多いですが、伝えたいことは必ず書いてあります。

 CTやMRIについては報告書が作成されている病院とそうでない病院があります。担当医に聞いてコピーをもらいましょう。他の医療施設にかかるときに自分の体の説明になるからと言えばもらえるはずです。

  報告書はA4サイズのものが多いのですが、かさばるので50%縮小してA6サイズにして自助カルテに貼ることを薦めています。少し見にくくなりますが折り たたまれて厚くなった自助カルテに目を通すのは面倒なのです。医療者にしてみればそのままA4サイズのものを折りたたまずにファイリングしてあるほうがな じみやすいのですが、患者さんにしてみるとわざわざA4サイズのファイルを持ち歩くのは面倒なので、経験的にA6サイズが一番双方の都合が良いのです。

2)診察時の活用

  診察室ではうまく病状を伝えられない人が多いのではないかと思います。医者にしてみると病状を患者さんから聞きだすという作業はとても骨が折れます。事前に紙に書いてあるととても助かります。

 気になっている症状を最初に伝えてください。その症状がどういうときに起きてどれ位つづくのか?一緒に出てくる症状はどんなものか?などをまとめておくと良いでしょう。今までに用いた薬とその効果が分かっていれば一緒に伝えてください。

  検査をした場合は、その検査の名前と結果を書き留めましょう。診察室で記入するようにして下さい。後で書こうとしても忘れてしまうことがほとんどです。診 察室に紙と鉛筆を持ち込むというだけで大きな進歩です。医者からみても自分の病気を理解しよう、直そうという姿勢はそれだけでよく伝わるものです。その姿 勢を否定するような医者にはかからないほうが良いかもしれません。

 

3)病気の管理方法をまとめておく

 自分の病状を出来るだけ数字をからめて説明できるようにしてください。そういった指標がとても役に立ちます。本やインターネットから情報を仕入れま しょう。学会などの出している本やガイドラインが参考になると思います。都合のよいことばかりを並べる発言の場合は情報源が誰で、信憑性があるのかを吟味 してください。担当医に少しずつ聞きながら記入していく形がよいと思います。