患者の幸せを思いやるとき

 いつも逝き方とか重い話しかしないので、まるで死を奨励しているように思われている方もいるかもしれません。笑 実際にはそんなこともなく、つい最近でも99歳のお婆さんの心不全をなんとかコントロールしようとして頭を抱えていました。いまでは元気になって、自分でごはんが食べられるようになりました。笑顔でいられるうちは、その笑顔を支えたいと思います。年齢だけで老化を測ることも違うのではないかと思います。

 ただ、歳をとって生きてくこと自体が苦痛に感じるようであれば、無理な治療などせずに安らかに逝かせてあげたいと心から思います。苦痛をとることと病気自体を直すことは別の話なのです。場合によっては、逝かせてあげること、それが担当医である私の本当の思いやりなのではないかと思うのです。(もちろん家族と相談して治療方法は決めていますよ)

 死ななければ幸せなのでしょうか?

 いったい何が本当の幸せなのか?

 

 混沌とした今の日本で、私達みんなが考えなくてはならないのではないでしょうか?